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出来れば夜、落ち着いた頃にご視聴ください。
読むのが疲れたら休んでください。
本内容は全て霊界通信書籍が伝えるものであり、私の個人的見解ではありません。

『あの世 死後の世界 お迎え現象 前世の記憶 生まれ変わり 輪廻転生 天国 地獄 自殺 他殺 霊魂の不滅 人生の目的』

-あの世にまつわる重要知識-
あなたは何度も死んでいる

あなたは病床で肉体的苦痛を感じながら臨終の時を待つ。
『死んだら何もかもお終いだ。
さあ早く楽にさせてくれ。』
臨終の直前から意識は混濁し始める。
意識が混濁して失神状態となり肉体的苦痛を感じなくなる。
死の瞬間は苦痛を伴わない。

そして、あなたは死んだ。

やがて意識の混濁から目覚める。

死の眠りから目覚めた時、
意識が戻ったことにしばらく混乱する者、まだ生きていると錯覚する者。

目覚め方には個人差がある。
穏やかな気分、不安と恐怖。

目覚めるまでの時間には個人差がある。短い者で数時間、長い者で数年間。
目覚めるまでに時間を要する者は、長引く意識の混濁を苦痛に感じる。

意識の混濁が長引く要因は、精神と身体の分離が進まないことにある。

やがて、身体が水蒸気のようなものに変わっていることに気付く。
その身体は生前の身体と同じ形をしており、生前と同じく感覚を有している。

しかし、その身体は地上の全ての物質を突き抜ける。

死のプロセスがスムーズに進むかどうかは個人差があり、各個人の備えた精神性と深い関連がある。
精神性の低い者は、動物的快楽に生き、無知がゆえに死を恐れ、身体に強く執着する。
彼らは、精神と身体の結合が強く、精神と身体は容易に分離せず、意識の混濁が長引き苦痛を感じることとなる。

そして、あなたの死のプロセスはスムーズに進まなかった。

死後、意識が研ぎ澄まされ鮮明になり、良心が拡大膨張して心を満たし、純粋な自我が目覚める。

今終えた人生よりも古い記憶、すなわち、過去の人生の記憶が蘇ってくる。
そして、終えたばかりの人生が走馬灯のように映し出されるのを見る。
純粋な自我によって、終えたばかりの人生の良し悪しを判断する。

あなたの人生は、道徳性に欠いた極めて良心に反する生き方だった。

あなたは、強力な罪悪感、自責の念に苛まれ、感覚的または精神的な苦痛に襲われる。
生前に感じていた罪悪感よりも、とてつもなく強力な罪悪感に襲われる。
あなたは闇の中で一人で囚われ、身動きが出来ない状態となる。
犯罪者は犯行の様子を繰り返し再現して見せられる。犯行による犠牲者の視線から逃れることができない。

そして犠牲者が味わった同じ苦痛を経験させられる。
あなたを罰するのは、他の誰でもないあなた自身、良心みなぎる超純粋あなた。
犯した罪の総量を正確に計り、それに相当する罰をあなたに与える。自業自得の罪悪感地獄。
あなたの精神性に応じて、感覚的にも精神的にも苦痛が襲い掛かる。
この罰は地上のあらゆる拷問よりも苦しい。
罰の期間に決まりはなく、悔い改めるまで永遠に続く。

死にたくても死ねない苦痛と精神的葛藤の末、少しずつ心境が変わり始める。
あなたは犯した罪を認め、罪を悔い改めるに至った。
悔い改めにいたるまでの時間は本人の精神性と深く関係がある。
悔い改めただけでは決して済まされない。

悔い改めの次には、犯した罪を身をもって償うことが必要となる。
償う量は罪の深さによって決まり、償いの種類と期間には決まりがない。
あなたは深く悔い改め、すぐに罪を償うことを切望する。
あなたは地上で再び生活して罪を償うことになる。

良心に反する生き方をしてきた者が再び地上で生活する目的は、過去に犯した罪償いである。
その罪が対人的なものである場合、以前の地上生活で罪を犯した相手に対して直接的に罪を償う必要がある。
そのため、相手が再び地上生活を始めるタイミングに合わせて、近い人間関係を選ぶこととなる。

罪を償うに相応しい条件が選定され、これを受け入れると、純粋な自我意識の一部が受精後まもない胎児へダウンロードされる。
地上生活を再始動するに際して、それまでの記憶は顕在意識から潜在意識に移され、思い出すことができなくなる。
しかし、それまでの人生経験によって形成された個性は失わない。

地上生活の目的も思い出せなくなるが、潜在意識へ移された記憶の中から、良心の声として自覚することが出来る。
良心を無視し続けて麻痺させてしまうと、目的に気付かないまま過ちを繰り返す。
罪を償うための試練が始まったとき、決して逃げ出してはならない。他者に肩代わりしてもらうことはできない。

罪を完全に償うまで、試練は何度でも出現する。
現在の地上生活で試練を経験している者は、過去に犯した罪を償っている。

苦しみにはすべて理由がある。

目的達成の進捗度に関わらず、予め定められた死ぬ時期に死ぬ。死因は定められていない。
地上生活を経て精神レベルが向上すると、精神と身体の分離に要する時間は短縮され、意識混濁の苦痛は軽減される。
再び全ての記憶が蘇った純粋自我によって、終えたばかりの人生を振り返る。

罪を完全に償いきれなかった場合、償いは次回の人生へ繰り越される。
あなたは、罪の償いを果たしたことを知り安堵する。
しかし、走馬灯の続きを見て、強烈な自責の念に苛まれ、精神的な苦痛に襲われる。
あなたは、偶然手に入れた財産を自分のために使い果たした。
あなたは、私利私欲を追い求め、利己的な生き方をしてしまった。

あなたは、苦しみ反省しながらも腑に落ちない。
自分の財産を自分のために使うことがそれほどいけないことだろうか。

あなたは前回の死後体験を思い出す。
闇の中で一人で囚われ身動きの取れなかった永遠の拷問の再来に恐怖する。

幸い今回は身動きが取れることに気付き、犯した罪の意識から逃れるべく、死後の世界へ彷徨い出る。

死後の世界は幾つもの階層に分かれている。
下位世界ほど薄暗く、上位へ向かうほど明るく眩い世界となる。
下位世界ほど鈍重で息苦しく、上位へ向かうほど美しく爽快な世界となる。

死後の世界は厳然とした精神レベル社会である。
精神レベルが低い者と高い者には歴然とした能力差がある。
例えるなら、原始人と超能力者ほどの絶対的能力差。
精神レベルが低い者は上位の世界に入ることが能力的に出来ない。
精神レベルが低い者は下位世界に住み、高い者は上位世界に住み、住む世界と精神レベルは相関がある。

地上よりも住み分けが明確なため、精神レベルの違いによる煩わしさがない。
精神レベルは地上生活時代での立場や貧富の差に無関係であり、死後世界に来ると上下関係が逆転する場合が多い。
下位世界には精神レベルが低い者達が徒党を組んでいる。
そこに絶対的かつ強力な悪魔は存在しない。

下位世界に住む者達を更生するために、上位世界から精神レベルの高い者達が定期的にやってくる。
精神レベルの低い者達は更生を拒み、レベルの高い者達を疎んじ、強く反発抵抗する。

下位世界は悔い改めと償いを必要とする者達の世界であり、長い者で幾世紀もの間滞在する。
下位世界は地上世界と重なっており、下位世界の住人は地上生活者に悪影響を及ぼす。
下位世界の住人は地上生活への執着や未練が強く、多く者達が地上を徘徊する。
彼らは墓場や廃墟の類には興味がなく、賑やかで世俗的な快楽を享受できる歓楽街に集まる。

彼らは親和性のある者、つまり良心に反した生き方をする地上生活者に憑依して欲求を満たそうとする。
下位世界の住人にとって、地上生活者の精神レベルが高まっていくことが不愉快極まりない。
下位世界の住人は、あらゆる誘惑を企てて、地上生活者の精神レベル向上を妨げようとする。

彼らに混じって悪の道を歩むのもよし、彼らを避けて善の道を模索するもよし。

死後の世界の生き方にも、あなたの自由な意思が尊重される。

あなたは下位世界と地上を彷徨いながらも注意深く観察し、死後に下位世界へやって来て酷く苦しむ者達の間に、共通点があることに気がつく。
自殺者、他殺者、追い込んだ者、企てた者は、無論、死後、酷く苦しむ。

しかし、地上の法律に抵触しないにも関わらず、実に多くの者が、死後、酷く苦しんでいる。
傲慢高慢に生きた者
偽善者として生きた者
強欲に生きた者
享楽に溺れて生きた者
授かった才能を悪用した者
無気力に生きた者

善行をなさない者
善行を為せたのに為さなかった者
そして、他者を思いやらず、自分さえよければよいとして生きた者、
つまり、私利私欲を追求し、利己的に生きた者は、死後に下位世界へやって来て、酷く苦しんでいる。

更にあなたは、死後苦しむか否か、良心による判定基準が存在し、査定方法には一貫性があることに気がつく。
善行も悪行も細かく査定されている。
悪行を犯した者でも善行をすれば、その分はプラス査定されている。
死の直前になって罪を自覚し悔い改めれば、その分はプラス査定されている。

罪を自覚した者は早い段階で罪を軽減すべく償いを始め善行をおこなえば、その分はプラス査定されている。
しかし、死に際して、査定の合算値が判定基準以下の場合は、マイナス査定分に相当する苦しみが待ち受けている。
査定と判定は自身の良心が行っているため、ごまかしが全く効かない。

やがて、あなたは再び地上生活を強制されるタイミングが来たことを感じ取る。
あなたは観察により得た死後の苦しみを回避する方法を意識しながら、次の地上生活の条件を選定する。
あなたは自身の力量に見合った条件を慎重に選ぶ。失敗してまた苦しむのは避けたい一心で。

程度が軽微でも良心に反する生き方をしてきた者が再び地上で生活する目的は、良心に反しない生き方を実践し体得することである。
その目的に相応しい出生環境が選定され、意識が胎児にダウンロードされ、再び地上生活が開始される。

故意または事故により出生できなかった場合は、死後世界へ戻って次の機会を待つ。
それが、人間として初めて出生する機会だった場合、死後世界の養育施設で他の子供達と共に育てられる。
地上生活を繰り返すことで生得観念が備わり、知性が発達する。
それに伴い、知性と道徳性のバランスに配慮する必要がある。
知性のみに発達が偏ると自惚れや傲慢な精神性に陥る場合が多い。

日常生活において自身が思い煩う諸問題こそが、克服すべき課題である。
苦悩は精神レベルの低さからくるものであり、レベルが高まると苦悩から解放され喜びが深まり、性格に影響する。
あなたは良心を鋭敏に保ちながら、地上人生を慎重に生きる。

目的達成の進捗度に関わらず、予め定められた死ぬ時期に死ぬ。死因は定められていない。
地上生活を経て精神レベルが向上すると、精神と身体の分離に要する時間は更に短縮され、意識混濁の苦痛は更に軽減される。
全ての記憶が蘇った良心のみなぎる純粋自我によって、終えたばかりの地上生活を振り返る。
あなたは、人生の走馬灯を注意深く見終え、安堵する。

傍らに誰かがいることに気付く。その人物はあなたの人生における最重要人物。
あなたは精神レベルを向上させた結果、その人物を認識できるようになった。
その人物はあなたが人間として初めて地上に生まれた時から、これまでの全ての人生を見守ってきた監督。

監督はあなたが経験したあらゆる試練や名場面について、実に詳しく知り尽くしている。
あなたと監督は共に人生を歩んできた間柄なのである。
監督はあなたのこれまでの努力を労い、あれこれと助言を授けてくれる。

あの人生での、あの善行は実に良かった。
あの人生での、あの試練にはこう対処した方が望ましかった。
あの人生での、あのパートナーには手を焼いた様だが、それは自業自得だ。
愉快そうに話す監督の姿を見ながら、あなたは恥ずかしくも心強くも感じる。

そして、監督と共に人生を歩んで行ける喜びを感じ、監督の期待に応えて行きたいと秘かに思う。
監督は普段どこで何をしているのだろうか、あなたはふと疑問に思ったが、既に監督の姿はそこにはない。

良心に反しない生活を実践し、良心による判定基準をクリアしたあなたは、中位の死後世界へ迎え入れられる。
地上よりも明るく澄みわたり、夜のない世界。
山々、丘、渓谷、草木、森、小道、小川、滝、湖、動物、家々、牧歌的風景、都市、宮殿、寺院、地上と極めて類似性のある世界。
死後の世界において最も多くの人たちがこの中位の世界で生活している。

経済活動はなく衣食住問題からは解放され、生活に困ることはない。
あなたは地上生活で抱えていた欲求の大部分から解放される。
あなたは下位世界にいた頃には会えなかった過去の人生における親類達や仲間達との感動の再会を果たす。
純粋自我となったあなたは実に涙もろく、その感情を堪えることが出来ない。
死後の世界には時間の制約がなく、存分に好きなだけ語り合うことができる。

慣れてくると言語は使わなくなり、テレパシーによるコミュニケーションが取れるようになる。
会いたくない人をブロックでき、過去の煩わしい人間関係を気にすることなく、気の合う者達だけと会うことができる。
彼らと共に生活することもできるが、あなたは瞬間移動の能力を獲得したため、住む場所は自由に選べる。
中位の世界は地上の影響を色濃く残している。ただ、不快なものが存在しない。

各種の宗教施設も建てられており、親和性のある者達が集まってコミュニティを形成している。
死後世界は地上世界と同程度の物質的感触があり、住人は娯楽やスポーツを楽しんでいる。
文化芸術分野では、歴史上の偉人達が生前より増して勢力的に活動を続けている。

音楽は聞こえる次元が違っていて、地上とは比較にならないほど高音質である。
色彩も見える次元が違っていて、地上で見たこともない色にただただ驚く。
図書館など教育施設もあり、地上へは明かされていない科学や歴史について学ぶことが出来る。

とにかく平和な毎日が続く。あなたは自由を満喫し尽くし、やがて単調な日々に飽きてくる。
終わりのない死後の世界で、何を為すべきか、何か為すべきことがあるのか、思い悩むようになる。

そんな時、あの監督が現れてあなたの進むべき道を嬉々として説き始める。

その道とは、精神レベルの更なる向上。
道徳性を高めること
知性を高めること
信仰心を持つこと
他者への奉仕精神を養うこと
あなたはこれまでよりも条件的に厳しい地上の生活環境で試練に打ち勝つことを勧められる。
監督は決して強要せず、進むべき道はあなたの自由な意思によることを説き、笑みを浮かべながら姿を消した。

あなたはとりあえず納得するものの、中位世界で生活したことでもはや地上生活に魅力を感じなくなっており、地上行きは気が進まない。

あなたは死後世界でも精神レベルを向上させる方法があることを知り、その方法を模索し始める。

精神レベルの向上意識を啓発する文芸作品を鑑賞する。
これまでの全ての人生を振り返り、また、現時点で移動可能なすべての世界を観察し、精神レベルの向上手段を考察する。
高い精神レベルの諸先輩方の自己啓発セミナーに参加し、カウンセリングを受ける。

望めば未経験者でも遂行可能な仕事が与えられることを知る。
仕事を通じて他者への奉仕精神を養うことができるらしい。
地上へ死者の身体から分離したばかりの精神を迎えに行き、死後世界へ案内する仕事。
地上住人へ向けて癒しの思念を送る仕事。
地上住人へ向けて悪行から手を引かせ精神性向上を促すインスピレーションを送る仕事。
下位世界で彷徨よい消耗した者を世話する仕事。

あなたはそれらの奉仕活動を経験し、苦労の中にも遣り甲斐を見出し、様々な気付きを得て、死後の世界で生きる本当の喜びを感じ始める。
自己の精神レベルを向上させ、他者のために役立てることこそ、生まれてきた目的なのかもしれない。

気付きと共に疑問がわいてくる。
地上世界のみならず死後の世界もが、偶然に出来上がったのであろうか。
人類にいたるまでに生物進化を促し、更にその身体を利用して精神性の進化を促す、この深遠な仕組みも偶然に出来上がったものであろうか。
知的欲求に駆られ、あなたは疑問を晴らすべく中位世界の科学教育施設および研究施設、高等学院へ足繁く通い、地上世界へは明かされていない歴史や科学知識を得る。

先に存在したのは死後の世界、その必要性によって産み出されたのが地上世界。
死後世界こそが本来の世界であり、地上世界の方が特殊な世界であること。
人類同様に地上の全ての生き物に死後世界から生命を与えている。
地上の自然バランスを調整するため、嵐の類は死後世界から制御している。

恒星を光らせるエネルギーは死後世界から供給している。
天体の位置を保ち軌道上を回転させるエネルギーは死後世界から制御している。
地球の自転軸は人類発祥の後、数回の角度変化を経験し、文明発祥地域は広がりを持った。

レムリア文明とアトラスティス文明は伝説ではなく実在した。
太陽系には地上住人には見ることのできない形態の惑星が二つある。
太陽系の他の惑星にも人類とは異なる知的生命体が存在する。
火星の知的生命体は地球よりも後れている。
思念による物質化、思念と物質の中間媒体、創造の科学的原理。

あまりに高度に出来過ぎているこれらが、すべて偶然の産物だという思想はもはや妄想にも等しく、あなたの理性はそれを完全に否定する。
すべては崇高なる知的存在が意図した産物に違いない。あなたの中に確固たる信仰心が芽生える。
知れば知るほど信仰心が深まって、その崇高なる知的存在に少しでも近づくことを欲し、上位の世界へのステップアップを画策し始める。

かくして最も効率の良いステップアップ方法、すなわち、地上生活への再チャレンジ意欲に火が点く。
あなたは、これまでよりも条件的に厳しい地上の生活環境を志願する。
物欲、自惚れ、傲慢、嫉妬、色欲、その他の人間的煩悩を強く誘発する環境で試練に挑む。
あなたは、死後世界での学びと地上生活での実践を幾度も繰り返し、精神性に磨きをかけて行く。

地上の胎児へ意識がダウンロードされゆく過程は、精神レベルに関わらず同じであり不安を伴うものである。
死後世界の仲間達は、あなたの地上への旅立ちを見送るために集まり、見送った後も、夢の中で何度も会って交流している。
仲間達や世話役を務める先輩達はあなたへ絶えずインスピレーションを送り、地上生活を助け導びく。

人並み外れた能力を幼児期に発現する神童とは、死後世界の記憶を維持した者、死後世界との通信能力を有する者、または、生物的に進化した者(天才)のこと。

あなたは、死後世界の援護を受けながら、地上生活において人間的煩悩と格闘しつつ、他者への善行にひたすら励む。

やがて、富に浴する者に対する羨望と嫉妬が、いつしか憐れみに変わっていることに気付く。
あなたは、地上生活における最大の難関、私利私欲の亡者、利己主義からの脱却にいたる。
精神レベルが高まったあなたにとって、死は単なる安らかな眠りに過ぎず、精神と身体の分離は極めて素早く行われ、幸福感を覚えながら死後の世界へ帰還する。
仲間達はあなたの帰還と精神性の進化を心から祝福する。

地上生活を何度も繰り返し、やがて一定の精神レベルに到達すると、完全とは言えないももの、もはや地上生活での試練を必要としなくなる。
あなたは中位世界の中でも上位世界に近い世界へ迎え入れられる。
能力の進化によって、遂にあなたは宇宙空間の他の天体へも移動が可能となる。

試練の代わりに、各自の精神性レベルに応じた任務が与えられる。以後、任務を通してレベル向上を目指す。
個人や家族を守護する任務
民族の進化を促す任務
大自然の作用へ介入する任務
生態系を調整する任務
あなたは、多種多様な任務の中でもとりわけ重要な任務に就いた。
その任務とは、人類更生プロジェクト。

その最終目標は地上および死後世界に停滞する精神性の低い者達全てのレベルを引き上げること。
任務は諸先輩方の組織するグループに属して遂行する。
善意に満ちたグループが数多く結成され、メンバーの総勢は地球人口を上回る。
あなたの担当任務は死後世界の存在を地上生活者へ伝えること。

その任務は19世紀中頃からフランスに始まり、イギリスでは100年以上継続されてきた。
死後世界から地上へ情報を伝達する前段階として、人間には見えない知的存在を知らしめる為の物理的心霊現象を発生させた。
ラップ(叩音)現象、テーブル浮揚現象、楽器演奏、心霊写真、その他多数。

人間の注意を引き付けた後、地上生活者の中から死後世界との親和性の高い者、すなわち霊能者を通じて死後世界からのメッセージを送った。
死後世界と地上世界の交流は古代において世界各地で行われていた。アニミズムやシャーマニズムと呼ばれる原始宗教の本質である。
近現代における通信内容は複数の地域で大量に記録され、書籍として出版され、翻訳されて世界中に広まった。
あなたは認知度が十分でない地域に対し、死後世界の存在を伝える任務についた。
しかし、予想通り最初から任務の推進は難航する。
担当地域に生活する者達の中に、通信先として適格な霊能者が見つからないのである。
候補者は皆、精神性レベルと霊能力のバランスを著しく欠いている。
霊能者の選定を誤ると、その霊能者は教祖を自称して暴走するか、精神病患者として隔離されてしまう。

あなたは任務の傍らで、死後世界の高等学院に通って知識を深めていた。
学院は中位世界上層、聖なる山の聖堂都市の一画にある。
講義を終えた後、あなたはいつも荘厳な大聖堂を見物することにしていた。
任務について思案しながら、青天井の柱の回廊に辿りついた。

「総司令に掛け合って、また地上へ降りてもらうよう頼んでみようか?」
テレパシーを受け取った方向を見ると、回廊の柱影から監督が顔を覗かせていた。
回廊を歩きながら監督はあなたに欠ける重要知識を授ける。
あなたは、人類更生プロジェクトの総司令が、かつて地上で霊能者として生きたことがあることを知る。

その総司令は2000年前に地上で人としての生き方の手本を示した、あの偉人、イエス・キリストであることを知る。
あなたは、驚いて足を止める。
あなたは、これまでイエスを聖書というキリスト教の経典で創作された英雄にすぎないと思っていた。
これまで宗教とは縁がなかったあなたは戸惑いを感じる。
しかも、イエスが霊能者だったなどという話は聞いたこともない。

イエスが実在し指導的立場にいるということは、この世界はキリスト教世界なのだろうか。
しかし、あなたは死後世界にも地上と似て多種の宗教施設や団体があることを知っていた。
あなたは、崇高なる宇宙の創造主の存在を信じるに至ったが、一体どの宗教が崇める神なのか疑問に思った。

監督は柱廊の梁に装飾された葡萄の葉と巻きひげを眺めながら、真剣な面持ちで説き始める。

『求めなさい、そうすれば与えられるでしょう。』
『探しなさい、そうすれば見出せるでしょう。』
『自分を愛するように隣人を愛しなさい。』
『他人にして欲しいと思うことを他人のためにしてあげなさい。』
『あなたたちの敵を愛しなさい。』
『金を手に入れることに悩んではいけません。』
『主なるあなたの神を愛せよ。』

これまでに聞いたことがあろうこれらは、かつてイエスが地上で過ごした際、自ら実践した教えである。
また、イエスは多くの病人達を癒し、人間が地上を生きるための道具、すなわち、身体を大事にすることの重要性を教えた。

そして、このイエスの教えは、あなたがこれまで何度も繰り返した人生で、必死になって追い求めてきた精神性を獲得するための生き方そのものなのだ。

監督は語気を強めて続ける。

聖書がこれらイエスの教えを通して死後世界の存在を正しく伝える筈だった。
そして、死後世界の存在を念頭に置いた人間の生き方を伝える筈だった。
しかし、そうはならなかった。

聖書は改ざん捏造されたのだ。

西暦325年、第1回ニケーヤ宗教会議での強行採決。

イエスが説いた「霊魂不滅」は教義として不採用。
イエスが説いた「輪廻転生」を差置き、ユダヤ教由来の「復活」を教義として採用。
「イエスの贖罪」は都合の良過ぎる解釈
「三位一体」はインドやエジプト宗教からの借用。
「最後の審判」、そんなものは来ない。
福音書の中には真実の記述もあるにはある。
しかし、聖書には創作話が多数含まれる。
イエスの誕生、三人の賢者は伝承の借用。
イエスの青年時代、荒野の誘惑は創作。
イエスの処刑、直後の超常現象は創作。

旧約聖書のモーセ五書は伝承と創作の寄せ集め。
「アダムとイブの堕罪」は創作。
「モーセの十戒」の記述は正確だが時代遅れ。
イエスもエホバも神ではない。

キリスト教聖職者達は事実の隠蔽を謀った。
イエスの為した数々の奇跡は霊能力だった。
イエスと弟子達は霊能者集団だった。
聖職者は教会から霊能者を、聖書から霊能力を排除した。

霊能への理解を放棄した聖書は全く持って不可解千万、意味不明。
そこから教義、神学、儀式を作り上げたキリスト教は人工の宗教。
この死後世界を正しく伝えているのはキリスト教ではない。

古代人は死後世界と密接な関係を保ち生活していた。
この死後の世界観は、古代の地上各地に存在した原初の信仰の中に見出される。
それらは各地の宗教に引き継がれている。

監督は絶叫する。その声は聖堂中に響き渡る。

地上で路頭に迷う多くの人間達に伝えよ。
新たに宗教活動を始める必要はない。善行を実践せよ。
宗教者は戒律に固執せず、ひたすら他者への善行に励むべし。語ってばかり、祈ってばかり、歌ってばかりおらず、善行を実践せよ。
どの宗教も多少の差はあれ真理を含んでいる。よって改宗の必要はない。
いずれ人工創作を取り除いた正しい真理を死後世界で学び直せば良い。
他者への善行、それあるのみ。
イエス・キリストの示した人としてのあるべき生き方に習い、それを実践せよ。

監督はそう語り終えると、会議の招集合図を聞きて回廊の奥へ、一筋の閃光となって姿を消した。

『もう一人前だ、好きにやってみよ。』 あなたは監督からのテレパシーを受け取った。

あなたは、かつてのイエスの偉業に習い、地上へ再び転生して地上生活者の立場から直接的に死後世界を伝え広めるという手段を選ぶ。
あなたの他にも多くの者が各々の任務を遂行すべく地上行きを志願し転生している。
著名人となって派手に任務を遂行する者がいる一方で、ひっそりと街角で隣人の面倒をみる者もいる。
中には、この期に及んで世俗的欲望に屈してしまい、無残にも失敗に終わる者もいる。死後の苦悩は計り知れない。
ある日あなたは、とある動画サイトでクラシック音楽を聴いていたところ、実に奇妙な動画に出会った。
あなたは、果たさねばならないある重要な使命のことを、ようやく思い出した。
あなたは、立ち上がって駆け出す。

見ず知らずの人々に、無差別的に語り掛ける。
信号待ちの通行人に、レジに並ぶ買い物客に、隣に座った旅人に、病院の待合室で。

あなたは何度も死んでいます。
死んでもあなたは生き続けます。
死を恐れる必要はありません。
でも死ぬまで身体は大切に。
欲張りすぎてはいけません。
良心の声を聞きながら、出来るだけ多く、人のために行動してください。
気になることはどんどん調べてください。
いろいろ分かって来る日がきます。
見えない存在、見えない力、
感じて、信じて、考えながら。

それから数千年もの時が流れ、精神性が超人の域に達したあなたは、最上位の世界へ迎え入れられる。
あなたはもはや人間のかたちをしておらず、眩い光源となっている。
その世界は地上との隔たりが大きくなりすぎて、再び地上に転生することはできない。
その世界では、超高等な精神が人間に起源を持たない数多の精神を監督して、全宇宙に対して万物の創造と維持管理を行っている。

無数の光源と無上の喜びを共有しつつ、無限の時の流れの中で、あなたは絶え間なく務めに邁進する。

その先、あなたがどうなるのかは誰も知らない。

参考文献

アラン・カルデック
(1869年没)
「霊の書」
「霊媒の書」
「天国と地獄」
「霊との対話」
「スピリティズムによる福音」

ウィンストン・モーゼス
(1892年没)
「モーゼスの霊訓」
「インペレーターの霊訓」

フレデリック・マイヤーズ
(1901年没)
「永遠の大道」
「個人的存在の彼方」

アーサー・コナン・ドイル
(1930年没)
「コナン・ドイルの心霊学」

ジョージ・V・オーウェン
(1931年没)
「ベールの彼方の生活」

モーリス・バーバネル
(1981年没)
「シルバーバーチの霊訓」
「古代霊は語る」

-あの世にまつわる重要知識-
あなたは何度も死んでいる

この作品は、上記のメジャー霊界通信の内容を分かりやすくストーリー仕立てにしたもので、私自身の独自の解釈はほぼ皆無です。
霊界用語を用いずに作成したため回りくどい表現もありますが、ご容赦ください。
最後までお読み頂きお礼申し上げます。

下記サイトで書籍全文を読めます。
『霊の書』 ⇒ スピリチュアリズム普及会
『シルバーバーチの霊訓』 ⇒ スピリチュアリズム普及会 
『モーゼスの霊訓』 ⇒ スピリチュアリズム普及会